この曲を聴け!
最近の発言
Concrete Warrior / Out of the Darkness (火薬バカ一代)
Out of the Darkness (火薬バカ一代)
Out of the Darkness (失恋船長)


MyPage

JACK STARR - 最近の発言
モバイル向きページ 
解説 - 最近の発言
新しいコメント・評価 (タイトルをクリックすると当該項目に移動します)


Out of the Darkness Part II

まぁ感動的なアルバムでしたね。ノスタルジックではありますが、それは俺たちはこれしかできないんだという気概に満ち溢れていました。その時代錯誤なサウンドを最大限の熱量を込めてプレイする。そこには嘘偽りが一切ない。いやーホロリとされられましたね。なんてことない曲なんですけど並び的にUnderneath the Velvet Skyが流れてきた時にグッときました。

Virgin Steeleのギタリストしてシーンに名を知らしめた主役であるジャック・スター。けして順風満帆とは言えないバンド活動、多くのプロジェクトを動かしながらも、もがき続けたミュージシャン人生。それが今作には詰め込まれています。

最近活躍が目に付く、現AlcatrazzのシンガーでありWarlord、Dragonsclawのジャイルズ・レイブリー。彼の関係なのかゲストにはマーク・ゾンダーとジミー・ウォルドーが参加。バンドはジャックを主体にドラムは、あのライノが参加。相棒のギタリストはエリック・ジュリスという布陣。

その鉄壁の構成は正統派メタルここにありという剛毅なスタイルを踏襲。アメリカンメタルらしいバキバキのムキムキなストロングサウンド、そこに柔軟な印象を与えるメロディを導入。これぞ正に正統派という音楽を形成することに成功した。バキバキと唸るベースと堅実なドラムプレイはバンドサウンドをバックアップ。濃密かつヒロイズム溢れるジャック・スターワールドの根幹を成しています。

いやー感動した。こういうサウンドを今の時代にド真ん中で鳴らす気概。けしてテクニシャンというわけではないジャック・スター。しかし、彼が信じるスタイルには人々を引き付ける魅力がある。80年代の雰囲気をなぞるだけではない超ド本気メタルの力強さ、その質実剛健としたサウンドには、ジャック・スターと中心に魔法を振りかけた。

硬質なリフと華麗なリードプレイ、二人のギタリストが互いのアイデアをぶつけ合い昇華したかのような完成度の高さ、力強いメタルアンセムに感情の起伏を盛り込み、壮大なメタルサウンドの構築に尽力している。歌い手も、今まで参加した、どのバンドよりも多彩な表現力を用いて対応した。そのあたりも今作の飛躍的な完成度に貢献している。

このアルバムはバート2となっている。初代はレット・フォリスターがいた作品だ。それだけに感慨深いものがある。それだけに、このジャケットはマイナスなのだが、出している音はホンマモンなので、興味のある方は是非ともサブスクでお探しください。それで気に入れば手元に置くのも一興でしょう。最初から最後のボーナストラックまでブレなかった世界観。その濃密なアメリカンマイナーサウンドの凄みに感動しましたね。

埋もれさせてはいけないジャンルですよ。よくぞやりました。やや強引で癖のあるジャックでしたが、よき相棒とストレスのないリードプレイで魅了しています。やりましたね。ここに来て代表作となるアルバムをシーンに叩きつけてきましたよ。

失恋船長 ★★★ (2025-10-08 19:32:34)


Concrete Warrior / Out of the Darkness
まず曲名が渋い。“コンクリート・ウォリアー”ですよ。
タイトルに相応しく挑みかかって来るかのようなGリフと
力強く打ち鳴らされるリズム、その上に刺々しくも
どこか哀愁を感じさせるレット・フォリスターのシャウトが
乗っかった楽曲自体、タイトル負けしないカッコ良さです。
弾きまくりつつ、歌心も忘れないジャック・スターのGソロも◎

火薬バカ一代 ★★★ (2016-02-06 10:24:24)


Out of the Darkness

VIRGIN STEELEを去ったジャック・スター(G)が'84年に発表した、「ギターを抱いた渡り鳥」チックなアートワークも渋いソロ・アルバム。
ここで炸裂するのは、孤高の一匹狼ばりのアグレッションとハードボイルドな哀愁を併せ持った裏路地メタル。煌びやかなネオン瞬く大都会の裏側で、強かに生き抜くアウトローが如きデンジャラスな影を背負ったサウンドは、VS時代とは相当に趣きが異なります。が、レコーディングに協力したNYを根城とするミュージシャン――当時RIOTを脱退したばかりのレット・フォリスター(Vo)に、THE RODSのリズム隊(カール・カネディはプロデューサーも兼任)――といった連中が演るのに、これほど相応しい音もありますまい!と(ちなみに当初はニール・タービンがシンガー候補だったらしい)。特にOPを飾る“CONCRETE WARRIOR”は、硬派な曲調にタイトルといい、ササクレて挑発的なG、気安く触れてくる者を威嚇するかのようなVo、パンチの効いたリズム・ワークといい、アルバムの象徴的名曲ですよ。こちとら破滅的ライフスタイルを送ったレットのテーマ曲と勝手認定してるぐらいで。
攻撃的な演奏のみならず、バラード⑤やインスト曲⑧では濃厚にGを泣かせるジャック・スターが本作の主役であることは間違いありませんが、同時に「NYメタル」アルバムとしての個性確立にはレット・フォリスターというシンガーの存在も欠かせなかったのではないかと。あたら惜しい人を亡くしたものです・・・。

火薬バカ一代 ★★★ (2016-02-06 00:28:45)


Out of the Darkness

VIRGIN STEELEで二枚のアルバムを残しソロに転身、今作はその第一弾で1984年リリースです。メンバーはシンガーにRIOTのレット・フォリスターを迎えバックにはRODSのメンバーと来てますからね。職人肌タイプのギタリストの組み合わせに、どんな音が飛び出すか興味は尽きないし想像力を掻き立てられます。まずはオープニングがゴリゴリのUS産正統派メタル「Concrete Warrior」からスタート(この手のサウンドを比喩する時のヒントにもなったコンクリートという言葉)むき出しのソロは流石の職人技、熱いし上手い。そのあともバラエティに富んだ内容へと仕上げてきてます。曲によってはかなり劇熱なギタープレイを聴かせ個性を発揮、エモーショナルなプレイを堪能できるメタリックでもある⑧なんかと聴くと、その印象はより高くなります。どこか成りきれない能天気なアメリカンロックナンバーを歌うレットも悪くないね。曲によっては印象もガラリと変わるバンドサウンドを貫いたソロ第一弾、トリッキーなプレイも悪くないですよ。ちなみに⑨ではレインボーでドラムを叩いていた、ゲイリー・ドリスコルの名前もあります。マニアなら食指も動きますかね。

失恋船長 ★★★ (2014-06-21 18:21:58)