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IV (2021年)
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解説 - IV
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1. 失恋船長 ★★★ (2021-10-15 16:45:40)

北欧のAOR系メロディアスロックバンド待望の新作。前回から4年のブランクがありましたが、今回はイタリアの名門フロンティアからリリースとなりました。少々キラキラ系のキーボードが増えたなと、打ち込みチックなリズムセクション、そしてギターサウンドと、気になる点が増えましたが楽曲によっては違う印象を受け、チグハグな感じもしたりするのですが、全般的に、このバンドらしい北欧風味の叙情的なメロディが冷ややかな風を吹かせメインストリーム路線を楽曲を包み込む仕様に変わりはなく、先人達からの影響を一切隠さない清い姿勢でやり切っています。
今までも作風を支持する方は問題なく楽しめるでしょう。ミックスの関係は好みですので、こちらも問題ないでしょうね。哀愁のHOUSTONサウンド、華やいだメロディアスロックはリラックスしたムードに包まれ絶妙なコマーシャル性を維持しながらロックな手ごたえを残しつつ最後まで走り抜けます。
職人技が映える楽曲構成、唄モノロックが好きな人には需要もありますが、それ以外のハード系を愛する方にはチョイと甘口でしょう。あと類似性が気になると前にすすめませんので潔癖な方は引き返した方が無難かと思います。
ワタクシ、この手のサウンドが好物なんですよね。10回くらい聴いたら飽きるかも知れませんが、爽やかな涙を誘う哀メロナンバーが大好物なのです。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2025-06-24 22:48:20)

デビューから10年の歳月をかけてコツコツと実績を積み上げてきたハンク・エリックス(Vo)率いるスウェーデン出身のメロディアス・ロック・バンドHOUSTONが、FRONTIERS RECORDSとの契約を得たことで、ようやく本邦初見参を果たすこととなった’21年発表の4thアルバム。
シンセ・リフが淡々と刻まれるOPナンバー①が、6分を超える長尺の割に(このバンドにしては)イマイチ掴みに乏しいため一瞬不安を覚えたりするものの、なんのなんの。初期作をクリエイティブ面から支えたプロデューサー/ソングライターのリッキー・デリンと久々にがっぷり四つに組んでレコーディングが行われているだけあって、2曲目以降で本編は大きく盛り返しその不安をしっかりと払拭してくれます。
ハンクの伸びやかな歌声が主役のAOR/産業ロック寄りのポップなサウンドを基軸としつつ、アップテンポのロック・チューンも要所に配置して緩急を演出。もろに“EYE OF THE TIGER”風な⑦が物語る通り、全体的にSURVIVOR(というかジム・ピートリック)リスペクトを伺わせる仕上がりとなっており、とりわけヴァースからコーラス・パートにかけて聴き手をグッと惹き込むメロディ展開の巧みさには舌を巻きますよ。清涼感を振りまきながら駆け抜けていくハードポップ④、1曲の中で暗から明へとメロディが豊かなグラデーションを描く⑧、広がりを感じさせるサビメロが得も言われぬ高揚感を生み出す⑪辺りは、本家SURVIVORにも肉薄する魅力的な名曲となっているんじゃないでしょうか。
キャリアに裏打ちされた安定感と安心感に心和む1枚となっています。



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