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CYCLE OF CONTEMPT (2022年)
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CYCLE OF CONTEMPT
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解説 - CYCLE OF CONTEMPT
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2025-05-08 00:22:41)

カナダ・スラッシュ・シーンの裏番長RAZOR、'22年発表の復活作。'18年には来日公演を行い、その際のパフォーマンスを収めたライブ盤の傑作『OSAKA SAIKOU』のリリースもあったりと、それほどご無沙汰な印象はなかったのですが、なんとオリジナル・アルバム制作は25年ぶりとのこと。さりとて特に構成に気負った様子はなく、RAZORコールに導かれてのっけの①からいきなりエンジン全開でスタートする様は、まるで飲み屋の常連が「大将、やってる?」と暖簾越しに声を掛けるかの如き自然体。ブレることなく原点を見つめ続けるRAZORの「らしさ」迸る仕上がりに、こちらも思わずニッコリですよ。
ぶっちゃけ、疾走疾走また疾走の本編には緩急もへったくれもないので、通して聴いていると時々「今何曲目だっけ?」と現在地を見失いそうになったりもしますが、細けぇことはいいんだよ!とばかりにぶっ飛ばすこのブレーキ無用の突撃感覚と、子供の頃商店街で見かけた包丁の実演販売のおっちゃんの鮮やかな刃物捌きを思い起こさせるデイヴ・カルロ(G)の職人芸的Gリフの刻みを聴いているだけで満足できてしまうのも事実。過去最高レベルのプロダクションを得て繰り出される、SACRIFICEのロブ・ウルビネッティやダンコ・ジョーンズをデュエット相手に迎えた⑤、イントロの焦らしを経て爆走に転じる⑦、そしてライブ映えしそうなギャング・コーラスが炸裂する⑩から、JUDAS PRIESTの“THE HELLION”を彷彿とさせる重厚なイントロが設けられた⑪を経て、MOTORHEADばりに無頼な⑫へと雪崩れ込むラスト3曲の畳み掛けに痺れないスラッシャーはおらんでしょうと。
何なら国内盤入手が容易な点も踏まえて、RAZOR入門盤としても十分に機能する力作ですよ。



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