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1. 失恋船長 ★★★ (2025-06-03 01:51:26)

2023年にリリースされたフルアルバム。凄いよね、メンバーの大半は古希を迎えているわけでしょう?そう考えると気合いの入ったオープニングナンバーに驚かされました。まだまだ現役ですよ。そのベテランが醸し出す内なる野心とパワーは、些かも衰えておりません。むしろ成熟した音楽性に、「時は来た!それだけだ」と橋本真也ばりに叫びたくなり、横で蝶野が笑いを噛み殺すシーンを頭に浮かべるほどのインパクトを誇るオープニングナンバーに仰け反ります。曲調は違いますが最近のユーライアヒープにも近しい感覚の勢いがあるオープニングナンバーで幕開け、濃密な展開は至高の一時でした。

紫と言えば、山本恭司と斉藤光浩がメインとして動くBONWWOW G2と共に2024年、スウェーデンで行われたメタルフェス、TIME TO ROCK FESTIVAL24に参戦という驚きにニュースも飛び込み、彼らが今だ現役である事をアピール。今作の充実ぶりを裏付ける事象でしょう。しかし渋いフェスですね。YouTubeでまるまる紫の勇姿を拝めるのでマニアならずとも暇つぶし感覚で良いので視聴して欲しいね。

古希を迎えたメンバーがレコーディング番長ではないことを確認出来るでしょう。感慨深いねぇ。
作り込まれている場面とジャムセッションから発想を経た熟練のサウンド。パワフルなオルガンはバンドの根幹を支え、耳を惹くギタープレイは円熟味を増し味わいが深い、若いベーシストに引っ張られるように宮永もハンマーを振り下ろすが如く力を振り絞っています。

このバンドはジョージ・紫のバンドだが、プロデューサーとしてソングライティング面でも貢献する、孫世代と行ってもいいChrisの存在が光る。頭三曲タイプの違う楽曲を並べ視聴感を最高のモノへと押し上げる。日本のおける元祖HM/HRバンドの一群に名を連ねる彼ら、その威光がスウェーデンの地に届いたのならば、これ幸いだ。なんと言っても今作のような優れた音楽性を世界中にマニアに知れ渡る事にも繋がる。オープニングナンバーのインパクトに驚嘆させられている間に3曲目のFree Your Soul and Let It Beが流れていたのだが、この中盤で聴けるインストパートにカッコ良さに痺れた、各メンバーのプライドのぶつかり合い、全盛期のDPを彷彿とさせるインタープレイに唸りましたね。

ロックをやるのに年齢は関係ない、脱帽とはこの事でしょう。カッコイイアルバムです。それで十分。御託を並べても意味なし。この作品の崇高な理念。多様性を持っているが、アルバムにストーリーがあり、その一貫性に魅了される。
日本人的なバラードを紫がやることに意味がある。バラードYounger Daysが持つ和洋折衷サウンド。80年代の角川映画で流れる挿入歌のような万人にウケる基準値の高い音楽性を披露。懐の深さに唸る。

このアルバムは本当に唸らされた。古典も古典だが、全然古くさくない古さに埋没しない感性、それは若いベーシストによってもたらされたのかもしれませんが、メンバー全員が現役であるという事でしょう。アルバムを何回か聴いて一番好きなのはDon't Stand in My WayからドゥーミーなロックナンバーのDon't Look Back!ですね。Raise Your Voiceで拳を振り上げたあとに、こんなエグいの来るとはね。ジョージ・紫の奏でる壮大なイントロから、そっちいく?いやー裏切ってきた。そこが一番好きです。あのギターとリズムにやられた。

紫らしくないという声も聞こえてきそうですが、あのギターフレーズが妙に耳に引っかかる。付け焼き刃じゃない熟練の成せる技でしょうね。
老いて益々盛んなるべし、このバンドにピッタリの言葉です。JJも凄いよ。あの年齢で、これだけ器用に歌いこなせるのだから唸ります。唸りっぱなしでした。ラストにCHARと山本恭司が参加して、往年の名曲、彼らと言えばなDouble Dealing Womanのカヴァーはオマケです。本編だけで十分過ぎる。ここにきて日本のハードシーンに名を刻む名盤が現れました。アルバムジャケットに込められたメッセージ。オキナワンロックだからこそ、世界平和という言葉にリアルな思いを感じる。

爆裂するオルガン、対比するオーソドックスなギターワーク。その滋味深さも最大の推しポイント。7曲目に登場するTalk to the Sunも凄くいい。ドゥーミーなナンバーの次にこれがくるセンスに、やはり持っていかれました。メロディアスって言葉を簡単に使えないよね。エモいオルガンからのギターソロに酔わされました。ジョージの鍵盤プレイとJJの肩の力が程よく抜けた歌声もジャスト。唸るねぇ。

この作品に出会ったのはTIME TO ROCK 2024のあと、もっと前に知りたかったなぁ。バラードのTears of Joyを聴き、JJの歌声に心を濡らしながら本気で思いましたね。クロージングソングとしては最高です。ジョージ・紫の鍵盤に導かれながらJJが情感豊かに歌い上げる様に、やはり唸る。感動したわ。ラストの2曲は無しでいいよ。

名曲のカヴァーなんだけど、別でいいよと贅沢な悩みを吐露させる名盤です。



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